工場の塗装がめくれてきたら?床の塗装が剥がれた時のリスクcolumn6

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工場の塗床に浮きやめくれが見つかったとき、「まだ使えるから大丈夫」と思って放置していませんか?実はその判断が、労災や設備の故障、想定外の出費につながることがあるんです。この記事では、塗装の剥がれを軽視してはいけない理由と、現場でできる対処法について解説します。

工場の床塗装が剥がれると何が危険?

工場の床塗装が剥がれることで発生する可能性のあるもの

工場の塗床は、単に見た目を整えるためのものではありません。滑り止めや防塵、耐薬品性といった機能を持ち、作業環境の安全性や衛生、設備の保護に大きく関わっています。そのため、床塗装が剥がれた状態を放置すると、さまざまな労災リスクが高まります。

たとえば、剥がれた塗膜の端に作業員の足が引っかかり、転倒してしまう危険があります。また、表面の塗装が失われた箇所は滑りやすくなり、スリップによる事故も発生しやすくなります。さらに、フォークリフトや台車、工具などの車輪が剥がれた部分に引っかかることで、機器の破損や接触事故を引き起こすこともあります。

最近では工場内の安全管理がますます重要視されているため、こうした塗装不良が原因で事故が起こった場合、現場管理者や企業側の責任が問われる可能性も高まります。安全対策の一環として、床塗装の劣化にも日頃から注意を払うことが必要です。

放置すると修繕費が”倍増”になることも

剥がれた塗膜の下には、コンクリートなどの下地があります。この下地は、本来なら塗膜によって守られているものですが、剥がれを放置することで水分や薬品、粉塵が直接染み込み、時間とともに劣化が進行します。

下地が痛むと、補修作業は単なる再塗装では済まなくなります。浮き部の撤去、下地の研磨や補修、場合によっては防水層の再構築など、工程が複雑化し、材料費・人件費ともに大きく増加します。また、修繕期間中は該当エリアを閉鎖せざるを得ず、生産ラインを一時止めるなどの間接的な損失も発生します。つまり、「少しの剥がれだから今は大丈夫」と放置することで、後に何倍もの費用と時間を要する可能性があるのです。

「部分補修」では済まない?根本対処の重要性

床塗装の剥がれが小規模であっても、「その部分だけ塗り直せば大丈夫」と判断するのは危険です。なぜなら、表面に現れている剥がれは“症状”にすぎず、その下では下地の劣化や施工当時の密着不良、周囲への影響がすでに進行しているケースが少なくないからです。

とくに古い塗膜の上に部分的な補修を施すと、境目から再び浮きや剥がれが起きやすくなり、結果的に「やり直し」になってしまうリスクもあります。長期的に見てメンテナンス回数を減らしたいのであれば、周辺環境を含めた“全体補修”や、状態に応じた再塗装のタイミングを見極めることが大切です。

塗装剥がれの前兆サイン

工場の床塗装が剥がれる劣化サイン

実は、床塗装の剥がれは突然起こるわけではありません。多くの場合、前兆となるサインが存在します。

たとえば、歩いたときに一部だけ柔らかく感じる、塗膜の一部が浮いているように見える、表面に細かいひび(ヘアクラック)が入っている、掃除しても一部が黒ずんでいる。

こうした状態が見られたら、剥がれの兆候である可能性が高いです。

また、広島市のように湿気が多く温度差が激しい地域では、床材の膨張や収縮によって塗膜への負荷がかかりやすく、早期劣化が起きやすい環境にあります。だからこそ、小さな異変を見逃さずに対処することが、将来的なトラブル回避につながるのです。

工場担当者が今すぐできるセルフチェック

「でも、毎回専門業者を呼ぶのは難しい…」と感じている現場のご担当者さまも多いかもしれません。そんなときこそ、まずは現場でできる簡易的なチェックを習慣にすることが大切です。

たとえば、通路や作業エリアを目視で確認し、塗装の浮きやヒビ、剥がれがないかをこまめに見ておくこと。特に、台車やフォークリフトのタイヤがよく通るルート、水や油がこぼれやすい箇所は注意が必要です。また、走行中に異音や振動がある場合、床の状態が悪化している可能性があります。

目立った異常がなくても、日々の点検の中で「なんとなく気になる」程度の変化を写真に残しておくと、後からの比較や専門業者への相談時にも役立ちます。日常のちょっとした気づきが、劣化の早期発見とトラブル防止につながるのです。

まとめ

床の塗装剥がれは「見た目が悪い」だけでは済まされません。滑りやつまずきによる労災リスク、フォークリフトなどの事故、下地劣化による修繕コストの増大、生産性の低下。

すべてが現場にとって深刻な問題です。ほんの数センチの剥がれが、後々大きなトラブルの引き金になることもあります。

広島市で工場の塗装や床の補修をご検討中の方は、「塗装屋サクシード」にぜひご相談ください。現地調査から劣化状況の診断、適切な補修提案まで、一貫して迅速かつ丁寧に対応いたします。小さな不安や違和感でも、まずはお気軽にお問い合わせください。現場に合った最適なご提案をさせていただきます。

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